PALWORLD -個性豊かなパル達と世界を旅するオープンワールドAVG

ゲーム紹介

「PALWORLD(パルワールド)」は1月19日にアーリーアクセス版が発売され、一気に人気に火が付いたタイトルです。

Palworld on Steam
Fight, farm, build and work alongside mysterious creatures called "Pals" in this completely new multiplayer, open world ...

発売から1か月ちょっとの2月23日の時点でSteam、Xboxの総プレイヤー数2,500万人という驚異的な数字を出しており、新規IPかつアーリーアクセスとは思えないほどの人気ぶり。
(参考までにフロムソフトウェアの「ELDEN RING」が発売1年で約2,000万本です。)

開発は日本のインディー会社ポケットペアです。
私は発売数日前にたまたまグーグルアプリに出てきた以下の記事で、本作を知りました。

3日後に命運が決まる、パルワールドという偶然の物語|ポケットペア
1. 金さえあれば、面白いゲームが作れる訳ではない クラフトピアを開発してから3年間、パルワールドというゲームを作り続けてきた。 それがようやく3日後、リリースされる。 Steam:Palworld / パルワールド 広大な世界で不思議な生...

長い記事ですが、ゲーム開発の苦労や楽しさが綴られており、興味深い内容に一気読みしました。
読み進めていくうちに、以前プレイしたことがある「オーバーダンジョン」(Slay the Spireとリアルタイムストラテジーを融合したようなゲームでした)を開発したゲーム会社であること、開発した人たちが「面白い」と自信を持って言えるゲームが完成したことを知り、興味が沸いてSteam版を衝動買い。

プレイしてみると実際にめちゃくちゃ面白く、1月後半から2月いっぱいまで遊びつくしてしまいました。
「ポケモン(やその他のゲーム)のパクリ」など色々批判も多い本作ですが、私はポケモンをプレイしたことがないため、その辺は気にならず純粋に1本のゲームとして楽しませていただきました。

盛り上がりが早すぎて(私が遊びすぎて)旬は逃した感はありますが、日本ではまだまだプレイしていない方も多いと思うので、今回の記事ではパルワールドがどのようなゲームかをざっくりと紹介してみたいと思います。

本記事はアーリーアクセス(v0.1.5.1)現在のものです。今後のアップデートにより内容は変更になる可能性があります。
マルチプレイは全くしていないので、ソロプレイでの感想です。

PALWORLD(パルワールド)とは

主人公が謎の島に漂着し、目を覚ますと、パルという生き物と謎の端末を見つけるムービーからゲームはスタートします。
ムービー後は島の廃墟のような場所に放り出され、どこに行くか、何をするか全てプレイヤーに委ねられます。

主人公は古代の端末を持つお陰で、パルを捕獲できる特殊能力を持っています。
捕獲する方法は、パルを殴るなどして弱らせた後に、パルスフィアというアイテムをぶつけること。
パルスフィアにパルが吸い込まれ、捕獲確率が100%になれば捕獲成功です。

捕まえたパルは呼び出すことができ、主人公の生活や冒険に役立つお供になります。
拠点を建てて必要物資を作るために働かせたり、戦闘要員として一緒に戦わせたり、はたまたパルを移動手段として使うなど様々な場面で役立ちます。

現時点(v0.1.5.1)ではゲーム全体のストーリーのようなものはありません。
拠点を充実させてパル達とスローライフを送るもよし、全パルを捕まえる冒険をするもよし、各地にある塔の強敵に挑むもよしと様々な遊び方が用意されています。

テクノロジーを開放しよう!

本作にはクラフト要素があり、材料を集めて自分で家を建築したり、装備品・消費アイテムを作ることができます。
しかし、初期状態ではほとんどがロックされており、作れるものはごくわずかしかありません。

このロックを解除するのがテクノロジーポイントです。
テクノロジーポイントはレベルアップなどで入手することができ、消費してクラフトしたいものをアンロックすることができます。

クラフトできるものは主人公の装備品、パルのパートナースキルを開放するライドアイテム、生産設備、建築材、家具など多岐に及びます。
(ライドアイテムは特定のパルを捕まえることで初めてテクノロジー画面に表示されます。)
レベルアップで得られるテクノロジーポイントだけでは全てのテクノロジーをアンロックすることができないので、不必要なものは後回しにすると良いでしょう。

また、テクノロジーポイントとは別に古代テクノロジーポイントというものもあり、こちらはボスを倒すことで入手することができ、古代文明由来(?)の特殊なアイテムをアンロックできます。

拠点の生活

捕まえたパルを呼び出すことができる設備、パルボックスを設置すると、その周囲がプレイヤーの拠点として扱われます。
パルボックスの範囲内ではパルや敵が沸かなくなり、建築物の劣化が抑えられます。
また、パルボックスを置いた場所はファストトラベル場所としても機能します。

拠点ではパーティーメンバーとは別に拠点で働くパルを配置することができます(配置できる数は拠点レベルが上がるほどに増加)。
生産設備を設置しておくと、そのパルごとの作業適性に応じて働いてくれるようになります。
可愛いパルが頑張って働いている姿は必見です。

作業は指示した分だけしかやってくれず、設備によってはパルが自動でアイテムを取り出してくれないので、工場SLGのように完全自動化はできません。
上手く回すにはプレイヤーがつきっきりで指示を出すことになりますが、それをやり始めると拠点に引きこもりになり、パルとの共同作業をしているだけで時間が溶けていきます(私はこれでほとんどの時間を費やしました)。
これはこれでスローライフゲームとして楽しめます。

ただし、パル達はSAN値と呼ばれる数値が設定されており、働かせると徐々にSAN値が減り、減りすぎると病気になったりします。
これを防ぐためには、適切に餌やベッド、温泉も用意してあげる必要があります(SAN値を気にせず働かせ続け、弱ったらパルを入れ替えるブラック企業プレイもできます)。

また、拠点には時折、敵の襲撃イベントも発生。
かなりの強敵が大量に拠点を襲うこともあり、防衛のための設備も必要となります。

島の探索とバトル

探索することになる島はオープンワールドとなっており、かなり広大です。

各地にはファストトラベルできる鷲の石像や宝箱、クルリス像(主人公の捕獲力をアップさせるアイテム)などが設置されている他、地域によって出現するパルが違ったり、急に通常のパルより強力なフィールドボスが出てきたり、ダンジョンの入口があったりと探索し甲斐のあるマップになっています(後半行くことになる場所は現時点では薄めですが…)。

戦闘は瞬時にHPを回復する手段がほとんどない本作は割とシビアで、油断していると簡単に死にます(難易度普通)。
パルや武器・クラフトなどを駆使して強敵に立ち向かいましょう。

島の5か所にある塔では、主人公と同じようにパルを操る人とのボスバトルが待ち構えており、この5つの塔を制覇することも1つの目的となっています。
私は先日、ようやく最後の塔ボスを倒すことができました。

まだ早期アクセスではありますが、小規模のインディー会社が開発したとは思えない完成度です。
これだけ人気が出たので、これからもどんどん追加要素を出してくれると思いますし、今後のアップデートにも期待したいです。

Palworld on Steam
Fight, farm, build and work alongside mysterious creatures called "Pals" in this completely new multiplayer, open world ...

今回の「パルワールド」含め、国産ゲームがここに来て盛り返しているのを感じます(発売されたばかりの「FF7リバース」も評判良さそうですね)。
やはり国産ゲームはとっつきやすいですし、今後も国内メーカーには頑張ってほしいです!

次回の記事では「パルワールド」に登場する生産設備とパルの作業特性について書いてみたいと思います。