これまで「Slay the Spire(スレイザスパイア)」の紹介記事と、初クリアに向けての攻略記事を書いてきました。
これからは4記事に渡り、使用できる4人のキャラクターの特徴とデッキ構築例を紹介します。
今回は1人目のキャラクター、アイアンクラッドについてです。
最初から使えるキャラクターということで、比較的分かりやすいデッキも組みやすく、初心者向けのキャラクターだと思います。
アイアンクラッドの特徴
アイアンクラッドは「悪魔の力を得るために魂を売り渡した鉄仮面の兵士」らしく、力で押し切るシンプルパワーファイターです。
他の3キャラクターに比べてHPが高めに設定されており、初期レリック「バーニングブラッド」は戦闘終了後にHP6を回復できる優れたレリックとなっています。
アイアンクラッドが使用する赤のカードには以下のような特徴があります。
筋力を増やしやすい
「筋力」はアタックのダメージを増やすバフです。
+1されるごとにアタックのダメージを1増やす効果があり、特別な記載がなければ筋力アップ効果は戦闘中ずっと継続します。
多段攻撃だと1発ごとに筋力の恩恵を受けるので、単発攻撃よりもダメージが高くなります。
アイアンクラッドは「筋力」を増やす効果を持ったカードを6種類持っています。
筋力を増やして、短期決戦するのに向いたキャラクターと言えるでしょう。
名前 | 種類 | コスト | 効果 |
フレックス | スキル | 0 | 筋力2(4)を得る ターン終了時に筋力2(4)を失う |
弱点発見 | スキル | 1 | 敵が攻撃を予定している場合、筋力3(4)を得る |
発火 | パワー | 1 | 筋力2(3)を得る |
破裂 | パワー | 1 | カードのプレイによってHPが失われるたび、筋力1(2)を得る |
リミットブレイク | スキル | 1 | 筋力を2倍にする 廃棄(廃棄なし) |
悪魔化 | パワー | 3 | ターン開始時、筋力2(3)を得る |
弱体に関係したカード
「弱体」はデバフの一種で、アタックで受けるダメージが50%増える効果があります。
カードには「弱体1を与える」などと表記されますが、これは弱体効果が1ターン継続することを示しており、弱体を重ねることで弱体効果が続くターンを増やすことができます。
アイアンクラッドは敵に弱体を与えるカードを4種類持っています。
自分に筋力アップ、敵に弱体をかけることで、アタックダメージを大幅に増やすことが可能です。
名前 | 種類 | コスト | 効果 |
強打 | アタック | 2 | 8(10)ダメージを与える 弱体2(3)を与える |
サンダークラップ | アタック | 1 | 敵全体に4(7)ダメージと弱体1を与える |
アッパーカット | アタック | 2 | 13ダメージを与える 脱力1(2)と弱体1(2)を与える |
衝撃波 | スキル | 2 | 敵全体に脱力3(5)と弱体3(5)を与える 廃棄 |
HPを回復・増加させるカード
アイアンクラッドは攻撃することでHPを回復したり「死神」、最大HP増加させるカード「捕食」を持っています。
カードの効果や防御性能の低さなどでダメージを負いやすいので、これらのカードやレリックによる回復の恩恵は大きいと言えます。
名前 | 種類 | コスト | 効果 |
死神 | アタック | 2 | 敵全体に4(5)ダメージを与える 防御されなかったダメージ分HPを回復する 廃棄 |
捕食 | アタック | 1 | 10(12)ダメージを与える 致命時、最大HP+3(4) 廃棄 |
HPを消費するカード
アイアンクラッドには「HPを消費する」というデメリットを持ったカードが5種類あります。
これらのカードは一見すると使いにくいですが、その分同じ消費エナジーのカードよりも効果が大きめに設定されており、またHPが減ることによって恩恵が得られるカードやレリックもあります。
上手く組み合わせれば、敵にダメージを食らう前に倒すことができ、結果的にダメージが少ないというデッキが作れるかもしれません。
名前 | 種類 | コスト | 効果 |
ヘモキネシス | アタック | 1 | HPを2を失う 15(20)ダメージを与える |
瀉血 | スキル | 0 | 2(3)エナジーを得る HPを3失う |
燃焼 | パワー | 1 | ターン終了時にHPを1失い、敵全体に5(7)ダメージを与える |
供物 | スキル | 0 | HPを6失う 2エナジーを得る カードを3(5)枚引く 廃棄 |
残虐 | パワー | 0 | (天賦) ターン開始時HPを1失い、カードを1枚引く |
カードの廃棄
「廃棄」は通常何度も使い回すことができるアタックカード・スキルカードを廃棄エリアに置き、それ以降その戦闘中は使えなくなるというものです。
一般的に「廃棄」はそのカード自体が1回限りしか使えないという意味で付けられていることが多いのですが、アイアンクラッドは他カードを廃棄することで効果を発揮するカードが用意されています。
「廃棄」は基本的にデメリット能力なのですが、デッキの周りを阻害する状態異常カードや呪いカード、弱い初期カードを圧縮するというメリットもあります。
またカードを廃棄するごとに効果を発揮するパワーカードもあります。
名前 | 種類 | コスト | 効果 |
不屈の闘志 | スキル | 1 | 7(9)ブロックを得る 手札をランダム(選んで)に1枚廃棄する |
荒廃 | スキル | 1(0) | 山札の1番上のカードをプレイする そのカードを廃棄する |
セカンドウィンド | スキル | 1 | アタック以外の手札を廃棄する この方法で廃棄したカード枚数×5(7)ブロックを得る |
焦熱の契約 | スキル | 1 | カードを1枚廃棄する カードを2(3)枚引く |
霊魂切断 | アタック | 2 | アタック以外の手札を廃棄する 22ダメージを与える |
堕落 | パワー | 3(2) | スキルがエナジーを消費しない プレイしたスキルは廃棄する |
鬼火 | アタック | 2 | 手札を全て廃棄する この方法で廃棄した手札×7(10)ダメージを与える 廃棄 |
状態異常や呪いの対策カード
状態異常カードとは戦闘中にデッキに追加される邪魔カードです。
単純にデッキの回りを阻害する((負傷」「めまい」「粘液」)ものから、更なるデメリットを持つもの(「火傷」「空虚」)まであります。
一方、呪いカードは主にイベントなどで入手させられるカードで、削除しない限り毎戦闘でカードを引くたびにデッキ阻害~様々なマイナス効果をもたらします。
アイアンクラッドにはこのような状態異常や呪いのカードに対する対策カードがあります(「炎の吐息」「進化」)。
また、他のカードを廃棄できるカードも対策カードとして有効です。
状態異常や呪いカードがデッキにない場合に、自ら状態異常カードを作り出すカードもいくつかあります。
序盤に見たら取りたいカード
ここではゲーム序盤、まだデッキのコンセプトが決まっていない時にでも迷わず取りたいカードを3種類紹介します。
選定基準は以下の2つです。
- 序盤の戦闘で活躍する
- どんなデッキに入ってもあまり邪魔にならないカード
ポンメルストライク
9ダメージを与えつつ、1枚カードを引けるアタックカードです。
アップグレードすることで、10ダメージの2枚ドローになります。
通常の「ストライク」よりも高打点で、その上ドローもできるということで、スムーズにデッキを回すのに最適なカードです。
ブロックデッキ以外ではほとんど邪魔になることもないでしょう。
受け流し
8ブロックを得つつ、1枚カードを引けるスキルカードです。
ポンメルストライクのブロックバージョンですね。
アップグレードしても引ける枚数は増えませんが、11ブロックになり、それなりに信頼性の高い防御カードになります。
ポンメルストライクが若干邪魔になるブロックデッキにも入れやすく、どのデッキにも難なく入れられるのが魅力の1枚です。
なぎ払い
敵全体に8ダメージを与えるアタックカードです。
敵が1体でも「ストライク」以上のダメージを与えられますし、1章に出てくる体力の低い大量の敵を捌くのには心強い1枚となります。
エナジー消費も少ないので、複数枚入れるとかでなければ、どんなデッキに入れていてもあまり邪魔にはなりにくいと思います。
アイアンクラッドのデッキ作成例
筋力デッキ
筋力を増やすカードを複数入れて、高威力アタックで一気に勝負を決めるデッキです。
軸となるのは「リミットブレイク」+筋力を増やすカードを数枚。
攻撃手段は全体攻撃や多段攻撃が筋力の恩恵を受けやすいです。
課題は筋力を増やすまで敵の攻撃を凌げるか、ということです。
アタックカードを取りすぎると、ブロックできずに死ぬことも多いので、アタックは必要最小限にして防御カードを多めに入れておくといいかもしれません。
また、筋力アップカードを探すため、カードを引けるカードも2~3枚は欲しいです。
ブロックデッキ
ブロック分のダメージを与える「ボディスラム」や、ブロックを得るたびに敵にダメージを与える「ジャガーノート」を使った攻防一体のデッキです。
軸となるのはブロックを次のターンまで持ち越せる「バリケード」と「ボディスラム」です。
デッキには「ボディスラム」以外のアタックカードは不要で、「バリケード」を使った後は延々とブロックを積み上げていくだけの簡単作業です。
「堕落の心臓」に挑むのであれば、最も安定感のあるデッキだと思います。
課題は序盤に「バリケード」が引けないという状況になった時と、バリケードを使うターンのブロックが稼げるかという点。
前者はドローカードを入れる、デッキを圧縮するなどし、後者はエナジーを増やすレリックを優先的に取ることである程度対策できます。
ストライクデッキ
デッキに入っている「ストライク」の名前の付くカード×2(アップグレードで×3)分の追加ダメージを与える「パーフェクトストライク」を主軸としたデッキです。
「ストライク」は削除せずにとっておき、他にも「ツインストライク」「ポンメルストライク」などのカード入れることで、「パーフェクトストライク」のダメージはどんどん上がっていきます。
「パーフェクトストライク」自体でも効果が上がるので、1枚だけでなく、3~4枚あった方が安定します。
また補助として「強打」で弱体を与えられると、強敵にも効果的にダメージを与えやすくなります。
課題はデッキが膨らみやすく安定感に欠けることです。
デッキの性質上、どうしても「○○ストライク」は多く入れることになりますが、防御面もおろそかにならないようにするとなると「パーフェクトストライク」がどんどん引きにくくなります。
「ポンメルストライク」などデッキを回すのに向いているカードを、優先的に入れたいところです。
廃棄デッキ
状態異常カードを引くことで効果が発動する「炎の吐息」「進化」を軸に、状態異常カードを生み出す「焼身」「やせ我慢」などを入れ、更に状態異常カードを消すための廃棄カード(「セカンドウインド」「鬼火」など)を入れ込んだかなりテクニカルなデッキです。
デッキ構築や構築途中の戦闘は難しいですが、デッキが完成して型にはまれば意外と強いです。
課題はやはり序盤に「進化」が使えない時です。
自分の作り出した状態異常カードで身動きが取れないなんてことが起こらないように、カード削除でデッキはなるべく圧縮しておくのが良いでしょう(10枚以内で収まるのが理想です)。
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