前回の記事で紹介した「Noita(ノイタ)」。
システムを理解すると非常に面白い作品ではありますが、説明が少なく、難易度も高いため、初心者のうちに投げ出してしまうことも多いと思います。
そこで今回の記事では、「Noita」のシステムや序盤の基本的な立ち回り方について紹介してみたいと思います。
この記事で言う序盤とは、1層~2層のこと。
序盤の難関とされる3層に立ち向かうため、ここで紹介する内容を参考に準備し、是非とも3層突破を目指してください。
入手できるアイテムと特典
まずは基本的な知識から。
Noitaでは大きく分けて「杖(スペル)」「ポーションなどのアイテム類」「特典」の3種類の物がゲーム中に入手でき、これらを上手く使うことでクリアを目指します。
それぞれについて詳しく解説します。
魔法の杖(スペル)
魔法使いミナが使用するメインウェポンです。
初期から2本所持しており、最大4本(アイテムスロットの左4つ)まで所持することができます。
魔法の杖の中に入っている魔法のことをスペルと呼びます。
スペルは「聖なる山」で付け替えることができ、画面上部のスペルスロットに保存しておくことも可能です。
4本の杖を持った状態で、新たに杖を取ろうとすると、持っている杖を1本捨てて入れ替えしなければなりません。
全ての杖に必要なスペルを入れていると新しい杖を拾いにくくなるので、「今は使わないけど後で使いそうなスペル」はスペルスロットに保存しておき、空の杖を作っておくと良い杖が見つかった時に交換しやすくなります。
魔法の杖やスペルのカスタマイズについては本作の最も楽しい要素でもあるので、別記事で更に詳しく解説したいと思います。
ポーションなどのアイテム類
ポーションとは、液体が入ったフラスコのことです。
初期から1つ持っており、ポーションを含むアイテム類は、杖スロットの右側のアイテムスロットに最大4つまで所持することができます。
ポーションは地面に撒いたり、飲んだりすることができ、液体に応じて様々な効果を発揮します。
また、フラスコを装備した状態で液体の中に浸かると、その液体を汲むことができ、ポーションとして持ち歩くことができます。
液体が100%埋まっているフラスコ以外では、液体に浸かった時点で勝手に汲み上げてしまうため、不要な液体を汲み上げないように気をつけましょう。
ポーション以外にも、粉類を集めることができるポーチや炎や雷などを発する魔法の石、味方モンスターを召喚する卵など様々なアイテムが存在し、これらは全てアイテムスロットに保存できます。
特典
特典は「聖なる山」で入手できるもので、他のゲームで言うところのスキルやパークのようなものです。
聖なる山にはそれぞれ3つの特典が並んでおり、その中から1つを選択して入手することができます。
特典はゲームオーバーになるまで、冒険中はずっと効果が続き、入手した特典は画面右側に表示されます。
基本的にはプラスの効果が得られることが多いですが、特典の内容によってはマイナス面がある効果もあるため、選択は慎重に行いましょう。
まずは水の確保が最優先!
ダンジョンに入ったらまず最初にしたいのは「水ポーション」の確保です。
水ポーションは撒くことで体に付いた火や毒を消したり、毒沼を水に変えたりと、かなり使い道の多いアイテムで、アイテムスロットのアイテムの中では最重要アイテムと言えます。
最初から所持していることもありますが、持っていない場合は何とか水場を見つけて確保しましょう。
その他のポーションは持っていると便利な場面もある、というくらいで必須ではないので、最初のポーションの中身を捨てて水に変えてしまっても問題ありません。
序盤にオススメの魔法
魔法の杖に入っているスペルの種類は非常に多いです。
そのため、初心者のうちはどのスペルが強いのか迷うことも多いでしょう。
ここでは序盤に入手できると便利なスペルを少しだけご紹介します。
エネルギー球体
初期杖の1本目に入っている可能性のあるスペルです。
初期杖に入っている無制限に使用可能なスペルの中では攻撃力が高い方で、1層目の敵のほとんどを1発で倒すことができます。
1層目の攻略だけで言えば、かなり使いやすいスペルと言えるでしょう。
難点は他のスペルよりも若干マナ消費が重めで連発しにくいことが挙げられます。
そのため、連射杖を作る際には、他の初期スペルと比べて作りにくいかもしれません。
魔法のミサイル
初期杖の2本目に入っている可能性のあるスペルです。
直線的に飛ぶ爆発物を10回使用できるスペルで、他の回数制限がある初期スペルの中では最も癖が少なく使い勝手の良いものだと思います。
一撃で仕留めたい強敵に当てたり、地形を破壊したりと使い道も多いです。
回数制限ありなので、連発できない弱点はありますが、聖なる山で「無限呪文」の特典を入手し、この魔法を連発できるようになれば、それだけでかなり強力な武器になります。
トリプリケイトボルト
1層の杖に入っていることも多い回数無制限スペルです。
1層に出てくるヘイッコ・ハウリッコヒーシが使うものと同じ、3発の速い弾を前方に放射するスペルです。
敵に攻撃を当てやすく、当てた敵が気絶しやすいので非常に頼りになる武器ですね。
また、柔らかめの地形なら削ることもできるため、通路の確保にも多少役立ちます。
これに調整版をマシマシするだけで、終盤まで使えるかなり強力な杖になります。
ブラックホール
こちらは攻撃用ではなく、地形破壊用スペルです。
まっすぐにゆっくり進み、直線状にある物質を綺麗に消し去ることができます。
3発の回数制限付き。
どんな硬い物質も消し去ることができるので、通路の確保が非常に楽になり、1層でブラックホール入り杖が入手できれば、以下で紹介する追加HP(オーブ)を確保することができます。
採掘ボルト
回数制限なしの地形破壊用スペルです。
射程は非常に短いものの、それなりの硬さまでの物質を削ることができます。
ブラックホールより万能ではないものの、回数制限なく色んな場所を掘れるので、特に1層・2層では金策がはかどります。
またリチャージ時間がマイナスなので、チェーンソー代わりに速射杖作りに使うこともできます(詠唱遅延が+0.02あるのでチェーンソーより使える杖は限られますが)。
トリガー付きのスパークボルト
トリガー魔法の入門用スペルです。
詳しい使い方は別の記事で紹介しますが、トリガー魔法は壁に当たった時にその後のスロットに入ったスペルを発動するというもの。
トリガー付きスパークボルトは、スパークボルトを発射し、敵や壁にぶつかったタイミングで次のスペルを発動します。
トリガー付きのスパークボルトは、マナ消費が少ないために序盤の杖でも使いやすい、スパークボルトと一緒の性能で軌道にクセがない、というメリットがあります。
〇倍呪文
マルチキャストスペルです。
マルチキャストスペルはこれ単体では何の効果も発動しませんが、後ろに入った複数のスペルを同時に発射する効果を持っています。
〇倍呪文系のマルチキャストは、最もクセがなく使いやすいので、道中で見かけたら確保しておきたいスペルの1つです。
こちらも詳しくは別記事にて紹介します。
チェーンソー
チェーンソーは、回数制限なしの地形破壊用スペルです。
が、このスペルの真価はそこではありません。
チェーンソーはマナ消費が1と非常に軽く、リチャージ時間-0.17なので、主に速射系杖を作るためのパーツとして使用されます。
チェーンソーをもし入手したら、初期スペル1つを入れた杖と、初期スペル1つ、チェーンソー1つを入れた杖の連射速度を比べてみてください。
これだけでも魔法の発射間隔が大幅に上がっていることが分かると思います。
組み方によってはマシンガンのような速度でスペルを連射する恐ろしい魔法杖が完成します。
お金を集めよう!
Noitaでは敵を倒したり、金を掘ることでお金が入手でき、聖なる山などにあるショップで杖やスペルが購入できます。
ダンジョン内部で目当ての杖やスペルが入手できるとは限らないため、ショップを活用することは非常に重要です。
1層・2層では地面に金が埋まっている場所が多くあるため、わざわざ危険を冒して敵を倒さなくても、地面を掘れるスペルがあれば、大量のお金を入手することができます。
地面を掘るスペルが入手できない場合でも、回数制限のある地形破壊スペルが余っていれば、使い切って金を集めるといいでしょう。
追加HPを入手しよう
操作キャラクターの魔法使いミナは初期体力が100。
この体力はかなり心許なく、初期体力のまま下の階層へ進んでいくのは至難の業です。
ダンジョン内には稀にハート型の追加HPというアイテムが登場するので、見かけたら必ず取りましょう。
1つの追加HPを取るごとにミナの最大体力が25ずつアップします。
ほとんどの追加HPはランダムで配置されますが、一部の追加HPは確定で配置されているものがあります。
以下では1層の鉱山エリアで確定入手できる追加HPを紹介します。
杖の入手状況などによって取れないものも多いですが、1層で2~3個追加HPを入手できれば、かなり攻略難度が変わってくるはずです。
①鉱山入口の真上(オーブ)
1つ目の追加HPは鉱山入口の真上。
山の頂上からジャンプすると見える雲の中にあります。
ただ、鉱山入口がある山の頂上には初期位置から通常のジャンプでは登ることができません。
一度ダンジョンの中に入り、一番上の通路を右端まで進んだ先の壁を破壊することで山の反対側の地上に出ることができます。
初期杖だけでは破壊しきれないことが多いので、ダンジョン内を探索して地形破壊できる杖を探すといいでしょう。
山の上の雲は、かなり柔らかめの物質なので、スパークボルトなどでも掘ることができます。
※ここで入手できるのは正確に言えば追加HPではなく、オーブというもので、追加HPが得られる他に新たなスペルをアンロックする(1回取れば以降のプレイでは取らなくてもアンロックされる)効果があるようです。
②ピラミッドの上(オーブ)
2つ目の追加HP(オーブ)は、1つ目同様に地上にあります。
1つ目のオーブを入手したら、ついでにそのまま地上を右に進んで行ってください。
砂漠に出て更に右に進むとピラミッドが見えてきます。
その頂上に2つ目の追加HPがあります。
ピラミッド内部などの敵は非常に強いので、1層の杖ではどうにもなりません。
オーブを取ったら素直に元の場所に帰るのが良いでしょう。
③溶岩湖の先にある吊り橋の下の崖中腹(オーブ)
鉱山の一番下から右に進んだ先には溶岩が一面広がる地帯があります。
溶岩は触れると急激にHPが削られる危険な液体ですが、水をかけると上部が固まり、安全に進めるようになります。
溶岩の湖を抜けると吊り橋があります。
その吊り橋を破壊し、左側の崖を下っていくと中腹当たりでキラキラというオーブ特有の音が聞こえてきます。
ここの崖をブラックオーブなどのスペルで破壊すると、中に空洞があり、追加HP(オーブ)が設置されています。
また、吊り橋を渡った先にも追加HP(オーブ)があります。
しかし、取って吊り橋に戻ると1層時点では勝てないような強力なボスが出現するので、すぐに聖なる山に逃げ込めるように準備してから取るようにしてください。
④崩壊した鉱山の左端の暗闇の中
1層の「鉱山」を左側に進むと「崩壊した鉱山」というエリアに出ます。
登場する敵は鉱山と大差ないですが、多少敵が強くなっているため、注意して進んでください。
崩壊した鉱山をずっと左に進んで行くと、壁に突き当たりますが、この壁は「爆弾」などのスペルで破壊することができます。
最下段の壁を破壊すると、大量の水が出てくるので、水が抜けきるのを待って、左に進みましょう。
壁の左側は通常真っ暗闇で何も見えない状態になっていますが、暗闇の中には追加HPと、HP回復(聖なる山にあるのと同じもの)が落ちています。
暗闇の中を手探りで進むこともできますが、特典「お見通し」やスペル「たいまつ」があると見えるようになるので、最初はこれらを持った状態で行くのがオススメです。
ちなみに左側に行き過ぎると、強敵がいるエリアに出てしまうので、注意して進みましょう。
取れたらラッキーなオススメ特典
上でも書きましたが、「聖なる山」」で獲得できる特典は、純粋に便利なものから、微妙な効果だったり、マイナス面があるものもあります。
以下では純粋なメリットしかない強力な特典を5つ紹介したいと思います。
特典で悩んだら以下のものを選ぶといいでしょう。
ちなみに「聖なる山」の特典は3種類から1つ選びますが、どれも気に入らない場合は、右上の場所で200を支払うことで、3つの特典を再抽選することができます(1度使うごとに値段は上がっていきます)。
お見通し
通常、プレイヤーが通っていない道は暗闇で見えなくなっていますが、この特典を取ると、最初から全ての場所が見通せる明るさになります。
どこに危険な敵がいるかを把握できるようになるため、事故死を防ぐのに役立ちます。
〇に対する免疫
〇に対する免疫は〇に入る攻撃や状態異常を完全にブロックする特典です。
火、毒、爆破、近接、電撃の5種類があります。
例えば火に対する免疫を取れば、炎の中に飛び込んだり敵の炎関連の攻撃をブロックすることができるので、生存率が格段に上がります。
また、免疫を持っていれば「燃焼の痕跡」など自分もダメージを受ける可能性のある攻撃を気軽に使っていくことができるため、攻撃面でも役立ちます。
血の金塊トリック
トリックキル(プレイヤーの杖攻撃以外で倒す)すると、血の金塊を落とす特典です。
血の金塊は貴重なHP回復手段となるので、生存率の向上に繋がります。
トリックキルは設置している爆発物で倒したり、オブジェクトをぶつけることで倒すなどすれば成立します。
どこでも杖を改良する
通常聖なる山でしかできない杖カスタマイズをどこでもできるようにする特典です。
道中で拾える杖の欲しいスペルだけを取り出したり、必要に応じて杖のスペルを変更できるので、強い杖を作るのにとても役立ちます。
無限呪文
回数制限ありの呪文を無制限に使えるようになるスペルです。
回数制限ありの呪文は単発で攻撃力が高く、地形破壊能力も優秀なので、連発できれば序盤に取れる呪文だけでもかなり強力です。
でも、自爆だけは気をつけましょう。
ちなみに最後のアドバイスとして、杖が弱かったり、簡単に倒せない敵からはすぐに逃げるのが正解です。
敵を倒してもお金しか入手できるものはないので、無駄に体力を減らすよりもさっさと先に進んだ方が良い場面は多いです。
私は律儀に敵を倒して回るプレイをしていたので、全然クリアできませんでした。
逃げ回ってさっさと下に潜っていくプレイの方がクリアはしやすいと思います。