MTG Arena ブルームバロウの新メカニズム・ドラフト環境

ゲーム攻略
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MTGアリーナでは、7月30日に「ブルームバロウ」という新セット発売&スタンダードのローテーションが行われます。
ローテーションとは古いセットが使用不可になることで、今回のローテーションでは「イニストラード:真夜中の狩り」「イニストラード:真紅の契り」「神河:輝ける世界」「ニューカペナの街角」がスタンダードで使用不可となります。

私は「カルロフ邸殺人事件」から始めたため、これらのセットがスタン落ちしたことでようやく少しスタンダードに参戦しやすくなりそうだなと思っています(これまではずっとアルケミーをプレイしていました)。
MTGアリーナに興味ある方は、ローテーションタイミングが恐らく最も入りやすいタイミングだと思うので、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。

さて、本記事では新セット「ブルームバロウ」の新メカニズムとドラフト環境について考えてみると共に、私が勝手に行っている「フリープレイチャレンジ」の経過についても紹介したいと思います。

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「ブルームバロウ」の新メカニズムについて

まず最初に「ブルームバロウ」で登場する新たなメカニズムを紹介します。

雄姿

雄姿はクリーチャーカードに付いているメカニズムです。
雄姿持ちクリーチャーをコントロールしている人が、その雄姿持ちクリーチャーを呪文・能力の対象とすることで成立し、そのカードの雄姿能力が発動します。
発動は1ターンに1回までです。

雄姿能力はクリーチャーごとに異なり、上記画像の「心火の英雄」の場合は、雄姿達成ごとに+1/+1カウンターを1つ置く効果となっています。

対象にとったクリーチャーがインスタント除去を食らって大損する可能性も高い能力ですが、赤単などのデッキでは構築でもワンチャンありそうです。

新生

新生はクリーチャーカードに付いているメカニズムです。
新生付きのクリーチャーを出す際、新生マナを追加で支払うと、同じ性能を持つ1/1のクリーチャートークンが生成されます。

上記画像の「巣穴の戦導者」の場合、通常4マナのところ、新生2マナを追加した6マナ支払うことで4/4と1/1の「巣穴の戦導者」が戦場に出ることになります。

マナがそれなりに必要となるため、基本は少し遅めのデッキ向け能力だと思いますが、アグロデッキでもマナフラ受けに有効かもしれません。
何体か構築向けそうなクリーチャーもいます。

贈呈する

「贈呈する」は主にソーサリー・インスタント(一部クリーチャー)に付いているメカニズムです。
対戦相手に何かをあげることで、ソーサリー・インスタントの効果を強力なものに変化させることができる能力で、贈呈するかどうかは使用時に選ぶことができます。

上記画像の「洪水の大口へ」は普通に使用すると、クリーチャー1体を手札に戻す効果ですが、1/1の魚クリーチャートークンをタップ状態で贈呈することで、土地でないパーマネントを何でも手札に戻すことができるようになります。

相手にもメリットを与える代わりに、自分が更に得をするというカードです。
相手に贈呈することで更にメリットがあるようなカードもありそうですね。

積算4

積算4はクリーチャーに付いているメカニズムです。
積算4は1ターンの間に4マナ目のマナを支払うことで達成し、カードに応じた能力を発動します。
4マナごと、ではなく4マナ目のみに発生するため、1ターンに1回しか発生しません。

上記画像の「茨守りの古参兵」の場合、積算4を達成することで、ターン終了時までコントロールしている全てのアライグマが+1/+1修整+警戒を持つ能力が発動します。

4ターン以降にしか仕事をしない、コンスタントに4マナ以上使用しなければならない、などデッキ構築において縛りがきつそうな能力です。
あまり構築向きではなさそうな…。

給餌する

給餌するはクリーチャーに付いているメカニズムです。
給餌するとは、墓地からカード3枚を追放or食物トークン1つを生け贄に捧げることを指し、このどちらかを達成することでカードごとの能力が発動します。

上記画像の「骨術師の達人」の場合、起動型能力としてタップ+給餌することでターン終了まで墓地のクリーチャーを唱えられる能力を持っています(唱えたクリーチャーは最終カウンターが乗り、死亡時に追放される)。

食物トークンを出すカードが多い「エルドレインの森」とシナジーが期待できる能力です。
探してみたら強力な組み合わせもありそうな予感。

復活メカニズム

この他に以前のセットであった「スレッショルド」「クラス・エンチャント」などが復活しています。

スレッショルドは墓地のカードが7枚以上ある時にのみ発動できる能力を指し、クラス・エンチャントは場に出た後、マナを追加で支払うことでレベルが上がり、効果が強力になっていくエンチャントカードを指します。

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「ブルームバロウ」のドラフト環境について

ここからは「ブルームバロウ」のドラフト環境について考えてみます。

種族によるシナジーが強そう

「ブルームバロウ」は小動物が活躍する次元です。
カラーによってある程度種族が固められており、2色デッキにする場合、上記画像の種族で固めるのが基本となるでしょう。

また、能力もそれぞれの種族・カラーによってある程度の偏りがあるため、種族やメカニズムによるシナジーデッキが強くなる環境だと予想しています。
以下ではそれぞれの2色デッキごとの戦い方について考えてみます。

白青(アゾリウス)

アゾリウスと言えばコントロールのイメージが強いですが、今回は鳥に焦点が当てられており、飛行で殴り勝つデッキを作りやすくなっています。
飛行は敵の地上クリーチャーの妨害を受けずに攻撃できるため、ドラフトでは非常に有効な勝ち手段となります。

今回の鳥クリーチャーは基本的にちょっと重め(3マナ以上がほとんど)であり、鳥のみのデッキでは早いデッキに押し切られてしまう可能性があります。
白の鳥クリーチャーの中には、飛行を持たないクリーチャーに+1/+1カウンターを置く、飛行カウンターを付与するなどの能力もあるので、軽い地上クリーチャーと合わせてピックしていくといいでしょう。

白黒(オルゾフ)

オルゾフカラーは元々ライフゲイン手段が多い色ではありますが、今回はライフの増減で発動する能力を持つコウモリが多い色となっています。
今回のセットではライブラリーアウトを狙うことが難しそうなので、基本的に勝負はライフの削り合いとなりそうですが、ライフの回復手段が多い白黒はかなり有利な色となりそうな気がします。

ライフを回復できるコウモリ+除去カードの構成だけでもそこそこ強そう。

白赤(ボロス)

優秀な1~3マナのハツカネズミクリーチャーが多く、いつも通りのアグロで行けそうな組み合わせです。
雄姿持ちが多いので、活かせる低マナ域の装備品やインスタントが欲しいところ。
特に赤のアンコモン土地「岩面村」があれば、安定して毎回雄姿が発動できるので、見かけたら絶対取りたいカードです。

白緑(セレズニア)

いつもの横並び&全体強化のセレズニア。
ウサギクリーチャーは展開力が高く、+/+1修整を与える能力が多いので、新生と組み合わせてどんどん横並びさせてプレッシャーをかけていきたいです。

セレズニアはあまり強いイメージがないですが、今回のセットでは結構強そう。

青黒(ディミーア)

ネズミクリーチャーやインスタント・ソーサリーの切削・諜報効果で自分のライブラリーからカードをどんどん墓地へ落とし、スレッショルドによる特殊能力を発動させたり、「鞘破りの群れ」などの強力なクリーチャーを素早く出したりするデッキになりそうです。
どちらかと言えば、コントロール的なデッキですね。

噛み合えば強いと思いますが、展開の早いデッキに間に合うかが鍵になりそう。

青赤(イゼット)

インスタント・ソーサリーを多めにピックし、多くのカワウソクリーチャーに付いている果敢能力でサイズアップしながら殴るいつものイゼットデッキになりそうです。
クリーチャーだけでなく、低マナ域の良インスタント・ソーサリーをどれだけピックできるかも大事になってきます。

今回のセットでは果敢クリーチャーに困らなそうなので、普段のセットよりも強そうな気がします。

青緑(シミック)

シミックカラーに多いカエルクリーチャーは他のクリーチャーと違い、カードによって多彩な能力があり、+1/+1カウンターやブリンク以外にも、ドロー能力などを持つカエルもいます。
他のカラーと比べると、種族を揃えるシナジーは薄めなので、マナ加速+高マナ域の強力なクリーチャーを展開するのが良さそうです。

こちらも展開の早いデッキについていけるかが鍵。

黒赤(ラクドス)

ラクドスカラーに多いトカゲクリーチャーは、「対戦相手のライフに直接ダメージを与える能力」、もしくは「このターンに対戦相手のライフが減っていることが発動条件の能力」を持っていることが多く、戦闘外で相手にどんどんダメージを与えてプレッシャーを与えるデッキが組めそうです。

膠着状態になりアタックしにくいやすい環境ではバトル以外でライフダメージを与えられるのは大きいです。
白をタッチしてコウモリを加えても相性が良さそう(逆もアリ)。

黒緑(ゴルガリ)

食物トークンを生成するカードが多く、給餌能力を持つリスクリーチャーが多いゴルガリカラー。
ディミーアと同じく、墓地にカードを落として給餌のエサにしたり、墓地から強力なクリーチャーを釣ってくるような戦法となりそうです。

こちらも動きの早いデッキについていけるかが鍵。

赤緑(グルール)

グルールカラーには積算4を持つアライグマクリーチャーが多くなっています。
元々パワー・タフネスは他の種族よりも優秀なカードが多いですが、積算4を達成することで更にサイズアップ等有利になるカードが多いので、いかに4マナ以上を素早く達成するかがカギになりそうです。
アライグマではないですが、緑のマナクリも積極的に取るといいでしょう。

トランプル持ちも多いので、序盤耐えられればかなり強そうですが果たして…。

個人的には今回のドラフトは早い展開になりそうなので、ボロス・イゼット・ラクドス・セレズニアのアグロデッキか、ライフゲインできるオルゾフのコウモリデッキに注目しています。
逆にディミーアやゴルガリはなかなか大変そうな気がしますが、実際やってみるとそうでもないんでしょうか。

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フリープレイ(無課金)チャレンジ5か月目

無課金でどこまでカードが集まるか検証する無課金チャレンジも5か月目となりました。
最近はそこまでがっつりプレイしていないですが、できるだけクエスト消化はこなしています。

現在の状況(ゲーム開始から5か月目)

カード:レア371種(+ワイルドカード8枚)、神話レア97種(ワイルドカード6枚)
ゴールド:40,300
ジェム:2,730
ドラフト参加券×1

基本方針は前回と変わらず、パックは購入せず貯まったゴールドでドラフトに挑戦ジェム稼ぐを継続中。
相変わらず0勝3敗や1勝3敗を余裕で叩き出すほどのよわよわですが、たまに勝ち越せる感じです(なぜか「エルドレインの森」のドラフトだけは勝率が良かったです)。
最近はアルケミーやスタンダードで使えない「モダンホライゾン3」のドラフトが多かったので、「ブルームバロウ」までゴールドを温存しています。

稼いだジェムは「サンダージャンクションの無法者」のマスタリー購入+超能力蛙の館で使用。
マスタリーは最終レベルまで上げる前提であればかなりお買い得です(私は全て取得済)。
「超能力蛙の館」は使うかどうか悩みましたが、一応神話レア×10とドラフト参加券、モダホラ3のパック×8と交換できる枚数チケットが集まったので、交換しておきました。

カードの集まりは色んなデッキで遊びたいなら全然足りないですが、今のところ1種のデッキでコツコツプレイしているため、あまり気になっていません。
(1種類のデッキしか使っていないから飽きてきてる説もありますが…)

現在使っているデッキは、グリクシス強奪デッキです。
こちらのデッキは「アルケミー・サンダージャンクション」実装日に、強奪の強さを目の当たりにし、速攻で作りました。
そこから若干修正を加えていき現在の形に落ち着いています。

現在までの勝率は53%。
結構プレイしている時には、ダイヤランクまで到達しました。
プレイミスの多い私でもこの数字なので、上手い人が使えばもっと勝率が高くなると思います。

Deck
2 Restless Reef (LCI) 282
2 Island (OTJ) 280
2 Palantír of Orthanc (LTR) 247
2 Underground River (BRO) 267
2 Grenzo, Crooked Jailer (Y24) 22
2 Cut Down (DMU) 89
2 Gix’s Command (BRO) 97
2 Duress (ONE) 92
3 Swamp (OTJ) 282
2 Virtue of Persistence (WOE) 115
2 Go for the Throat (BRO) 102
1 Darkslick Shores (ONE) 250
4 Impetuous Lootmonger (Y24) 12
4 Grave Expectations (Y24) 9
3 Weave the Nightmare (Y24) 29
3 Thieving Aven (Y24) 8
1 Captivating Crossroads (Y24) 29
1 Blackcleave Cliffs (ONE) 248
2 Cavern of Souls (LCI) 269
2 Spirebluff Canal (OTJ) 270
2 Shivan Reef (DMU) 255
2 Raucous Theater (MKM) 266
2 Sulfurous Springs (DMU) 256
3 Triumphant Getaway (Y24) 27
2 Mountain (OTJ) 284
2 Magda, the Hoardmaster (OTJ) 133
1 Three Steps Ahead (OTJ) 75
2 Vesuvan Mist (Y23) 7

アルケミー(BO1)では現在まで強奪デッキの割合がかなり多く、以前の「ボロスタージク」では全く歯が立たなくなりました(タージクを相手に取られた時点でほぼ負けなので…)。
現在は、クエスト消化用にこのデッキばかり使っていますが、相手も強奪デッキだと泥仕合になりがち。
使われる方は滅茶苦茶嫌なデッキですが、「ブルームバロウ」後も、強奪デッキはしばらく形を変えながら残りそうな気がします。

ローテーション後はスローランドや3色ランド、魂力ランドが無くなるので、そろそろスタンダードに参戦用のデッキを作るのも良いかなと思っています。