MTGアリーナ攻略第3回。
前2回の記事はこちら。
今回の記事では各色カードの特徴を私なりにまとめてみました。
各色の特徴を見ながら、どんなデッキが作れるか考えてみるのも面白いと思います。
白カード
デッキ例①ライフゲインデッキ
他のクリーチャーが出るだけでライフが回復する「情熱的な扇動者」、ライフが回復すると自身に+1/+1カウンターが置かれる「博愛なる僧侶」の組み合わせでライフを回復しながらクリーチャーを強化するデッキ(初期デッキ)
デッキ例②ウィニーデッキ
マナコスト1~2程度の安いクリーチャーを大量に並べて、最後は全てのクリーチャーのパワーが上がるインスタント呪文で短期決戦を狙うデッキ。
白は神聖なイメージ通り神秘的なイラストが描かれたカードが多く、クリーチャーには天使や騎士・クレリックなどの人間が多いです。
白カードの特徴
ライフを回復する手段が豊富
白の専売特許と言えそうな能力はライフゲイン。
ライフを回復させつつ、クリーチャーの能力を上げるというデッキが組みやすく、白の初期デッキもそのような構成になっています。
絆魂持ちクリーチャーやインスタント・ソーサリーなどのおまけ能力でライフ回復がついていることもあり、ライフの削り合いでは優位に戦えます。
小粒ではあるものの、優秀な能力持ちのクリーチャーが多い
白のクリーチャーは全体的にパワー/タフネスが低めに設定されていますが、マナコストが安めで能力が強力なクリーチャーが多いです。
例えば執筆時には、1マナ1/2で場に出た時に手がかりが出る「ひよっこ捜査員」を採用しているデッキがかなり多いです。
これらの小粒クリーチャーが初期手札にあればかなり有利に試合を進められると思います。
全体除去が豊富
白は全てのクリーチャーを除去する全体除去カードが多くある色でもあります。
そのため、小粒クリーチャーを並べるデッキ以外にも、敵の攻撃を受け流してロングゲームを行うコントロールデッキも作りやすいです(大抵他の色との組み合わせですが)。
また、単体除去も追放するものが多く、黒と同じくらい使いやすいです。
カードを引く術が少ない
優秀な全体除去を持っているものの、白単色でコントロールデッキが作りにくい原因はカードをドロー(引く)するカードが少ないためです。
カードを2枚以上引けるカードは極端に少なく、小粒クリーチャーを並べるデッキでは相手に全体除去を撃たれると建て直しが効きにくいという弱点があります。
システムクリーチャーがやられると弱い
白の優秀なクリーチャーの中には、場にいるだけで相手の動きを封じたり、自分にアドバンテージを与えられるクリーチャーもいます。
このような主力となるクリーチャーが打ち消しや除去されてしまうと、元々の性能が小粒な分、大型クリーチャーが多い他色のデッキに簡単に殴り負けてしまう可能性があります。
青カード
デッキ例①飛行デッキ
ブロックしにくい飛行クリーチャーを並べ、さっさと殴り勝つデッキ。
相手の強力なクリーチャーは手札に返したりタップさせて、ライフレースを優位に進めていきます(初期デッキ)
デッキ例②コントロールデッキ
序盤は打ち消し呪文やタップ呪文などインスタント呪文を大量に駆使して、相手を妨害しまくり、相手が万策尽きたころに強力なクリーチャーを置いて仕留めるデッキ。
青は水や空をイメージしたイラストが多いですがテイストは少し不気味。
クリーチャーは水棲生物・フェアリーが多いです。
青カードの特徴
相手の行動を妨害しやすい
青のカードの特徴は相手クリーチャーをタップさせたり、手札に戻したりと妨害する手段が豊富です。
手札を補充するドローカードも多いので、常に相手よりも多くの手札で妨害し続けることができます。
飛行クリーチャーが多い
青のクリーチャーはパワー・タフネス面でも能力面でも他の色のクリーチャーよりも弱めに設定されていますが、唯一飛行クリーチャーが多いのが強み。
飛行は相手クリーチャーが飛行や到達を持っていない限りブロックされないので、攻撃面では優位になります。
打ち消しが強力
青は他色のカードにはほとんどない打ち消し呪文が多数あります。
場に出ただけで能力が発動するクリーチャーやエンチャントも多いので、場に出る前に消せるのは非常に強力です。
ただし、全てのカードを打ち消すことはできないので、通す呪文・消す呪文を判断する能力が求められます。
プレイングが上級者向け
青の妨害・打ち消しは強力ですが、相手も青デッキを使っていると警戒して、消されても良い呪文から使うのなど工夫してきます。
このような手に騙されないよう、的確なタイミングで打ち消しや妨害を使う必要があり、使うにはそれなりにカードの知識が必要です。
初心者のうちはなかなか青デッキで勝つのは難しいかもしれません。
短期決戦に弱い
白単や赤単などの短期決戦に強いデッキだといくら妨害しても次々とダメージを受け、何もできずに負けてしまうことが多いです。
動きを遅らせればチャンスはありますが、相手先手だとなかなかそれが難しい場面も。
黒カード
デッキ例①除去デッキ
相手クリーチャーを除去しながら、「マラキールの選刃」や「センギアの鑑定者」に+1/+1カウンターをのせてパワーアップさせていくデッキ。(初期デッキ)
除去カード多めでクリーチャーメインのデッキに強いです。
デッキ例②ライフダメージデッキ
相手ライフを減らす能力を持ったカードを多数採用して、クリーチャーの殴り合いではなく、カードの能力でライフを削っていくデッキ。
相手にライフの回復手段がない場合は、ジリジリ削られるライフはかなりのプレッシャーになります。
黒いカードは墓地・地獄をイメージしたようなイラストが多く、クリーチャーもゾンビ・吸血鬼・悪魔などが多いためホラーイラストが満載です。
黒カードの特徴
相手の手札を捨てさせるカードが豊富
黒のカードには相手の手札を捨てさせる能力を持つカードが豊富にあります。
特に相手プレイヤーの手札を確認して好きなカードを捨てさせるカードは、序盤に使用すると相手の戦略を大きく崩せます。
直接相手のライフにダメージを与えられる能力が多い
様々な条件により相手のライフを奪うカードが多いのも黒のカードの特徴です。
現在のスタンダードでは敵がカードを引くたびに2点のライフを奪う「黙示録、シェオルドレッド」が大活躍しています。
単体・全体除去が強力
黒のイメージそのまま、死を連想させる除去カードのバリエーションが多く、様々なクリーチャーに対応できます。
全体除去も白に次いで多く、どんな追い込まれた盤面でもリセットできるのが魅力です。
クリーチャーが少ないと除去カードが腐る
MTGのデッキはクリーチャーが主体のものばかりではありません。
中にはクリーチャーカードをほとんど使っていないデッキもあります。
そのようなクリーチャーが少ないデッキに対して除去カードはほとんど有効に使えず、無駄カードを多く引いてしまうことになります。
エンチャント・アーティファクトへの対抗手段が少ない
クリーチャーには滅法強い黒カードですが、一方でエンチャントやクリーチャー以外のアーティファクトに有効なカードは非常に限られています。
クリーチャーカードが少なく、エンチャントやアーティファクトで戦うデッキには苦戦することになるでしょう。
赤カード
デッキ例①アグロデッキ
赤のカードの特徴である速攻持ちクリーチャーや大量に出るゴブリンでコツコツダメージを稼ぎ、最後は「略奪の爆撃」と組み合わせて一気に勝つ短期決戦用デッキ(初期デッキ)。
初期デッキの形以外にも赤は様々なアグロデッキが作れます。
デッキ例②ミッドレンジデッキ
こちらはマナコストの軽いクリーチャーばかりではなく、大型クリーチャーも入れて敵の大型クリーチャーにも対応できるようにしたデッキです。
アグロデッキより展開は遅くなるものの、軽い全体除去で一気に形勢逆転されることは少なくなります。
赤いカードは山や炎をイメージしたイラストが多く、クリーチャーはゴブリンやドラゴンなどが多いです。
ドラゴンはやっぱりかっこいい!
赤カードの特徴
速攻や威迫など攻撃的なクリーチャーが豊富
赤のクリーチャーカードは速攻・威迫などの攻撃的能力を持ったものが多いです。
マナコストの軽い速攻クリーチャーで1ターン目から殴っていけば、初動が遅いデッキなら何もさせずに完封することもあります。
インスタント・ソーサリーで敵のライフを直接削れる
赤の除去呪文は点数ダメージを与えるもので、黒のタフネス関係なく除去できる呪文に比べると弱いです。
しかし点数ダメージはクリーチャーだけでなく、相手プレイヤーのライフにも攻撃できる呪文が多く、トドメの一撃として使ったりすることもできます。
タフネスが高いクリーチャーを突破しにくい
赤のクリーチャーはタフネスが弱めで、高いタフネスを持つ緑のクリーチャーなどに立たれると、1体を犠牲にして殴るか複数の除去カードを使うかといった、悩む展開になることが多いです。
1体だけならまだ何とかなりますが、素早く強いクリーチャーを並べられる展開になると詰みます。
短期決着できないと手札が切れやすい
赤単デッキは基本的に早い展開に持ち込む戦法を得意としていますが、その分軽いカードを多めに入れるため、早くカードを使い切ってしまう展開になりやすいです。
そのまま押し通せれば強いのですが、敵の全体除去などを食らってしまうと建て直しができずに負けるパターンがほとんど。
良くも悪くも、早く決着が付きやすいです。
緑カード
デッキ例①ランプデッキ
序盤はマナを生み出せるクリーチャーを並べてマナ加速を行い、なるべく早めに高マナ域の強力なクリーチャーを出すデッキです(初期デッキもこれに近い)。
順調にマナクリーチャーを展開していければ、4~5ターン目にかなり強力なクリーチャーを出すことができ、一気に決着がつけられます。
デッキ例②ミッドレンジデッキ
低マナ域から戦闘向けのクリーチャーを次々と展開し、緑ならではのクリーチャーの質で殴り勝つデッキです。
低マナ域では条件達成することで+1/+1カウンターが乗るクリーチャー、高マナ域では除去耐性やトランブルがあるクリーチャーが強いです。
緑は森や自然をイメージしたイラストが多く、クリーチャーはエルフ・動物系が多いです。
他の色に比べてコミカル系のイラストも多い気がします。
緑カードの特徴
マナ加速しやすい
緑のカードには、タップすることでマナを出せるマナクリーチャーや追加で土地を出せる呪文が沢山あります。
このような呪文を使えば、通常1ターン土地1つずつしか増やせないマナを一気に増やすことができます。
相手よりもマナ量で優位に立つことで、より早く高マナ域のクリーチャーを展開させたり、1ターンに複数のカードが使いやすくなる利点があります。
+1/+1カウンターでクリーチャーを成長させやすい
緑のクリーチャーは条件達成することで+1/+1カウンターを乗せることができるクリーチャーが多くおり、それ以外の呪文でもクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せられる機会が多いです。
1マナで出したクリーチャーでも4/4くらいのサイズまで育つことはよくあるので、相手にとっては温存しておきたい除去呪文を撃たざるを得ない状況を作り出すことができ、優位に試合を運べます。
接死・飛行クリーチャーに弱い
緑はサイズの大きいクリーチャーが多いのですが、サイズに関係なく倒されてしまう接死クリーチャーや、いくらサイズが大きくてもブロックできない飛行クリーチャーが苦手です。
これらのクリーチャーが場にいる場合には、優先して除去しておきましょう。
また、飛行クリーチャー対策としては到達持ちクリーチャーを入れておく方法もあります。
クリーチャーが展開できないと何もできなくなる
緑の代表的な除去呪文は「自分の展開しているクリーチャーのパワー分だけダメージを与える」「自分のクリーチャーと相手のクリーチャーを選び格闘させる」というもの。
つまり、場にクリーチャーがいないと除去呪文すら発動できないことが多く、他の色以上にクリーチャー頼みの色です。
クリーチャーが場にいない状況は緑にとってかなりピンチと言えるでしょう。
2色カラーの特徴
ここまで各色の特徴を見てきましたが、実は単色デッキは割合としてそんなに多くありません。
多くのデッキは単色の欠点を補うために、2色以上でデッキを組んでいることが多いです。
ここからは、特にマナが安定しやすい2色カラーのデッキの特徴を簡単に紹介していきたいと思います。
各2色の組み合わせはMTGに登場するラヴニカ次元のギルドの名を取って呼ばれることが多く、こちらの名前も覚えておくと良いかもしれません。
白青(アゾリウス)
白の除去(全体除去)と青の打ち消し・ドロー能力が強力な組み合わせです。
この組み合わせで特に多いのが、敵の攻撃を除去や打ち消しでやり過ごし、相手の手札が尽きたころに強力なクリーチャーでとどめを刺すコントロールデッキです。
環境によっては飛行クリーチャーの多さを活かしたデッキも作れるでしょう。
白黒(オルゾフ)
白黒どちらも除去が強く、白はライフ回復、黒はライフにダメージを与えるのを得意としています。
白のライフゲインデッキに黒のライフダメージをプラスしたようなクリーチャー戦闘以外でライフを増減させるデッキや、死亡時誘発能力が強いクリーチャーを集めて、お互いのクリーチャーが揃った頃に全体除去で一方的にアドバンテージを取るデッキなどがあります。
白赤(ボロス)
白・赤ともにクリーチャーでガンガン攻めることを得意としており、赤で除去できないパーマネントを白の除去で対応したり、最後の詰めを赤のインスタント・ソーサリーの点数ダメージで補うなど、単色より対応力の高いアグロデッキが作れます。
両カラーの優秀な低マナクリーチャーを集めたアグロデッキや、白赤に多くある装備品を利用した装備品デッキ(あまり強くないけど…)があります。
白緑(セレズニア)
白緑は共にクリーチャートークンを出すカードが多く、また全てのクリーチャーを一斉に強化するエンチャント・ソーサリー・インスタントもあるため、クリーチャーの横並び戦術に長けた組み合わせです。
白緑の優秀なクリーチャーを集めたミッドレンジデッキや、エンチャントやソーサリーなどからクリーチャートークンをとにかく出して一斉強化で勝負を決めるデッキがあります。
黒緑(ゴルガリ)
黒は墓地からクリーチャーなどを戦場に戻すカードがあり、緑は切削(ライブラリーからカードを墓地に送る)するカードが豊富にあることから、墓地を利用するデッキが多いです。
また、クリーチャーだけでなく様々なパーマネントを除去でき、コントロール性能も高いです。
マナ加速・切削ながら、敵の攻撃を全体除去で凌ぎ、強力なクリーチャーを墓地から戦場に出すデッキなどがあります。
青黒(ディミーア)
白青と同じく、相手の行動を妨害しやすい色の組み合わせで、こちらは相手の手札を捨てさせられるという黒ならでは特徴があります。
また、青黒のカードには相手のカードを奪ったり、クリーチャーを奪う能力をもったものもあり、相手のメンタルにダメージを与えるようないやらしいデッキを作りやすいのも特徴です。
相手のライブラリーを強制的に切削してライブラリーアウトを狙うデッキや、相手の勝ち筋を奪って自分のものとして利用してしまうデッキなどがあります。
青赤(イゼット)
青赤はどちらもソーサリー・インスタントを唱えることで何らかの効果が発動するクリーチャー・エンチャントが多く、ソーサリー・インスタントを主体で戦うデッキが作りやすいです。
ソーサリー・インスタントを唱えることでクリーチャートークンを出したり、相手ライフに直接ダメージが飛ぶエンチャント・クリーチャーを置き、低マナのドローや点数ダメージ呪文を連発するなどのデッキがあります。
青緑(シミック)
緑のマナ加速はどうしても序盤の展開が遅くなってしまいますが、それを青の妨害で補える色の組み合わせです。
序盤はマナ加速+青の妨害で凌ぎ、大量のマナのアドバンテージを稼いで、Xマナ系の呪文を放つ豪快なランプデッキが作れます。
黒赤(ラクドス)
黒の何度も生き返ることができるゾンビクリーチャーや、赤のカードが生み出すトークンなどを利用した生け贄ギミックが多い色の組み合わせです。
自分の場に出ているパーマネントを生け贄に捧げなければならないため、下準備が必要になりますが、1/1のクリーチャーを生け贄に捧げる代わりに相手の強力なクリーチャーを墓地へ送れるなど効果は大きいです。
生け贄をテーマにしたデッキの他に、黒のライフダメージと赤のアグロを組み合わせたようなデッキも作れます。
赤緑(グルール)
赤緑のカードにはパワー/タフネスが高くて且つ速攻・トランブルなどの攻撃的能力を持つ、赤と緑の良いとこ取りなクリーチャーカードが多いです。
これらのクリーチャーカードを活かしたアグロデッキや、緑でマナ加速して相手が対処できないほどの強力なクリーチャーを出すランプデッキなどが作れます。
ここで紹介したデッキ例はあくまで一例です。
環境によってはボロスコントロール、シミックアグロみたいなデッキも出てくるかもしれません。
この記事を書いている間、MTGアリーナの無課金チャレンジを続けてきましたが、3週間ほどで構築ランクはプラチナまで行くことができました!
無課金でもここまではそんなに難しくなかったです。
プラチナはこれまでと全く違い、なかなかポイントが増えていきませんが、今後も地道にカード集めやっていこうと思います。