MTG Arena 初心者が分かりにくいカード用語解説

ゲーム攻略

MTGアリーナ攻略第2回。

前回の記事ではチュートリアルと序盤に貰える報酬一覧を紹介しました。

今回の記事ではMTGで良く出てくるカードの用語を解説したいと思います。
MTGアリーナに登場するカードは膨大で、そのメカニズムも書ききれないほどに多いですが、今回は初心者向けということで最低限覚えておきたい用語をピックアップしました。
始めてMTGアリーナをプレイする方は今回解説する用語をまず覚えてみましょう。

カードの種類

まずはカードの種類から。
現在のMTGアリーナには8種類のカードが存在します。

土地

場に出してタップすることで、マナを引き出せるカードです。

このうち基本土地とは、白青黒赤緑いずれかの何も書かれていない単色土地を指します。
アンタップで場に出て、即座にその色のマナを1つ引き出すことができます。

土地カードは基本土地のようにアンタップで出せるものと、タップ状態で戦場に出るものがあります。
タップ状態で戦場に出る土地は2色のうち好きな1色のマナを出せるなどメリットも多いですが、出したターンにマナを引き出せないのでテンポが悪くなる点に注意しましょう。

クリーチャー

戦場に出て相手プレイヤーに直接攻撃を仕掛けられるライフを減らす主力となるカードです。
クリーチャーカードには、右下にパワー/タフネスが書かれているのが特徴で、例えば上画像の「セラの天使」はパワー4、タフネス4になります。

パワーはそのクリーチャーが攻撃したときの攻撃力、タフネスはそのクリーチャーの耐久力を表しています。
クリーチャー同士の戦いになった時には、特殊な能力を持たない限り両クリーチャーが同時に攻撃を行い、お互いのタフネスにパワー分のダメージを与えます。
タフネス以上のダメージを受けたクリーチャーは破壊され、墓地に送られます。

プレインズウォーカー

複数の能力でプレイヤーを助けてくれるカードで場に出した後は、毎ターン設定されている能力の中から1つを選んで使用することができます。
プレインズウォーカーカードには右下に、忠誠度という数字が書かれています。
忠誠度はプレインズウォーカーの各能力を使用するたびに増減する他、相手クリーチャーの攻撃によっても減少し、0になると墓地に送られます。

複数の能力が使える強力なカードが多いですが、その分レアリティが高く複数枚揃えるのは大変です。
私は30パックほど開けましたが、まだ上記画像のアショク1枚しか持っていません…。

エンチャント

エンチャントカードは盤面全体に効果を及ぼすエンチャントと、別のカードに貼ってそのカードを補助するエンチャント・オーラの2種類があります。
エンチャントは戦場に出ると右下に置かれ、エンチャント・オーラは貼り付けたカードにくっつく形で置かれます。
デッキのコンセプトに合ったエンチャントは非常に大きな効果を生むこともあり、時にはクリーチャーよりも厄介な存在となります。

クリーチャーと違い、エンチャントは除去がしにくく、初心者にとっては相手に使われると結構対処が難しいと感じるカードだと思います。

アーティファクト

アーティファクトとは「人工物」という意味で、その多くが無色マナ(どの色マナでも出せる)で場に出すことができます(色が付いているアーティファクトもあります)。
クリーチャーや装備品、機体、置物と多岐に渡るアーティファクトは、カードによって性能が全く違い、一概にどういうものとは説明しにくいです。

バトル

バトルは最近登場した新しいカード種で、エンチャントの亜種のようなものです。
場に出た時に横向きに書かれた効果が発動し、相手の戦場の右側に置かれます。
クリーチャーの攻撃などによって、右下のカウンターを0にすると、裏面が唱えられるようになっており、通常のエンチャントのように自陣の右下に移動します。

1枚で2つの効果がある影響の大きなカードですが、カウンターをクリーチャー等で攻撃しなければ裏面にならず、攻撃時に相手のクリーチャーに妨害される可能性もあります。

ここまでの6種類は全て使用することで場に出るカードで、これらを総称してパーマネントと呼びます。
カードに「土地以外のパーマネントを~」などと書かれている場合には、土地以外の上記カードを対象にできることを覚えておきましょう。

ソーサリー

ソーサリーは自分のメインフェイズのみに唱えられる呪文です。
唱えると(相手のインスタント等に妨害されない限り)即座に効果を発動し、その後は墓地に置かれます。

いつでも唱えられるインスタントと違い、少々使い勝手が悪いですが、その分効果が大きかったり、同じ効果でマナが軽い特徴があります。

インスタント

インスタントは自分のメインフェイズに限定されず、いつでも唱えられる呪文です。
例えば相手の呪文を打ち消す青系の呪文は全てインスタントになります。
青系の呪文に限らず、相手がアタックするタイミングでクリーチャーを除去して計算を狂わせるなど非常に使い勝手が良いカードですが、その分ソーサリーよりも効果が弱めに設定されています。

インスタントも効果を発動した後はそのまま墓地に置かれます。

基本的なキーワード能力の解説(戦闘編)

ここからは主にクリーチャーについている戦闘用のキーワード能力を解説します。
ここで紹介するキーワード能力は常磐木メカニズムという、多くのセットに収録されているMTGではお馴染みの能力ばかりです。
各セットではそれぞれ独自のメカニズムが登場していますが、まず最初はここで紹介する能力を覚えておくことをオススメします。

接死

接死を持つクリーチャーは相手クリーチャーの戦闘の際、どんなにタフネスが高いクリーチャーであってもダメージを1でも与えたら破壊することができます(パワーが0の場合は効果を発揮しません)。
主に防御向きの能力で接死持ちクリーチャーを立たせておくだけで相手クリーチャーはかなり攻めづらくなります。

絆魂

絆魂を持つクリーチャーが相手プレイヤーや相手クリーチャーに攻撃した際、与えたダメ―ジ分自分のライフを回復することができます。
攻撃しながら自分のライフも回復できる攻守に優れた能力で、ライフを回復することで発動する能力と組み合わせるとより強力です。

防衛

防衛を持つクリーチャーはアタックできず、敵の攻撃をブロックすることしかできません。
完全なデメリット能力ですが、これが付いているクリーチャーは代わりにタフネス性能が高めになっていることが多いです。

速攻

通常、場に出たクリーチャーは、そのターンは「召喚酔い」という状態で攻撃することができません。
しかし、速攻を持つクリーチャーは召喚酔いにならず、出してすぐに攻撃をすることができます。
1ターン早く攻撃できるだけですが、相手がガードしたり除去したりする隙を与えないので、思った以上に役立つ場面は多いです。

瞬速

通常、クリーチャーは自分のターンのメインフェイズにしか出すことができません。
しかし、瞬速を持つクリーチャーは戦闘フェイスでも相手のターンでもインスタント呪文と同様に出すことが可能です。
相手の攻撃に合わせて、突然ブロッカーを登場させたり、相手ターンの最後に出して、次のターンから攻撃するなど相手の虚をつく行動ができます。

トランブル

通常、どんなに強力なパワーを持ったクリーチャーの攻撃でも、相手のクリーチャーにブロックされたら、相手のライフを削ることができません。
しかし、トランブルを持つクリーチャーはブロッククリーチャーのタフネスよりパワーが高い場合、ブロッククリーチャーを貫通して相手のライフにダメージを与えることができます。

例えば4/4トランブル持ちクリーチャーの攻撃が1/1クリーチャーにブロックされた場合、1/1クリーチャーに1ダメージを与えて破壊し、そのまま相手のライフも3点削ることができます。

威迫

威迫を持つクリーチャーは、相手のクリーチャー2体以上にしかブロックされません。
1体ではブロックできないので、クリーチャーがあまり出てこないデッキ相手に強いです。

エンチャント

ここで言うエンチャントとは上でも紹介した「エンチャント・オーラ」のこと。
自分のクリーチャーに貼り付けて強化したり、相手のクリーチャーに貼り付けて弱体化させることができます。

エンチャントしているクリーチャーが破壊された時には一緒に墓地に行きます。

飛行

飛行は飛行・到達を持たないクリーチャーにブロックされない効果を持っています。
地上をタフネスの高いクリーチャーで固め、飛行クリーチャーで攻撃するのは、ドラフトの基本戦略の1つです。

到達

到達は通常地上クリーチャーでブロックできない飛行クリーチャーをブロックできる能力です。
飛行クリーチャーをブロックできるだけなので、攻撃時には意味がなく、飛行の下位互換能力です。

警戒

通常、攻撃するクリーチャーはタップ状態となり、相手の攻撃ターンにブロックに参加することはできません。
しかし、警戒クリーチャーは攻撃してもタップせず、相手の攻撃のブロックにも参加することができます。
攻守に優れた能力で、高いパワー/タフネスの警戒クリーチャーは1体いるだけで強いです。

先制攻撃

クリーチャー同士の戦闘は通常、同時にお互いのパワー分のダメージを相手のタフネスに与えます。
しかし、先制攻撃持ちクリーチャーは、相手クリーチャーより先に攻撃をすることができます。
同じ2/2のクリーチャーでも片方が先制攻撃持ちであれば、一方的に勝つことができるので、クリーチャー同士の戦闘で非常に有利な能力です。

二段攻撃

二段攻撃持ちクリーチャーは、2回パワー分の攻撃を与えることができます。
1回目の攻撃は先制攻撃扱いなので、先制攻撃の上位互換と言えます。

呪禁

呪禁を持つクリーチャーはソーサリーやインスタントターゲットに選ぶことができません。
ターゲットを選んで破壊・追放する単体除去呪文が効かないので、ターゲットを取らない全体除去呪文や戦闘で倒すなどの方法を取るしかありません。

破壊不能

破壊不能を持つクリーチャーは、「~を破壊する」の呪文が効かず、戦闘などでダメージを与えてタフネスが0になっても破壊されません。
しかし、全く対処方法がない訳でもなく「~を追放する」「生贄に捧げる」「-〇/-〇修整を与える」などの除去呪文は効果があります。

装備

装備はアーティファクトの「装備品」を指します。
装備品は場に出した後、装備コストを払うことによってクリーチャーに付けることができます。
装備したクリーチャーが倒された後も、装備品は場に残り、別のクリーチャーに付けることができるのがエンチャント・オーラとの違いです。
(ただし、付けるのに毎回装備コストがかかるのがネック…)

基本的なキーワード能力の解説(その他編)

ここからはクリーチャー・戦闘以外の基本的なカードの能力解説です。
特に初心者に分かりづらいものをピックアップしてみました。

クリーチャー除去の種類

クリーチャーを除去するソーサリー・インスタント呪文には様々な種類があります。
クリーチャーを排除する効果が同じでも、状況によって効く・効かないがある場合もあるので、違いを覚えておきましょう

クリーチャー1体を対象とする。それを破壊する。

黒に多い除去呪文です。
どんなにタフネスが高いクリーチャーであっても破壊できる呪文です。
ただし、呪禁クリーチャーはターゲットに取れず、破壊不能クリーチャーに撃っても効果はありません。

クリーチャー1体を対象とする。それを追放する。

白に多い追放呪文です。
どんなにタフネスが高いクリーチャーであっても追放領域に持っていくことができる呪文です。
破壊不能クリーチャーも追放できますが、呪禁クリーチャーはターゲットに取ることができないので、対処できません。

対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生贄に捧げる。

こちらも黒に多い除去呪文です。
相手プレイヤーのクリーチャー1体を確実に葬れる呪文です。
相手のクリーチャーが1体しか出ていない場合は、破壊不能も呪禁も関係なく墓地に送ることができます。
2体以上クリーチャーがいる場合は相手がどちらを墓地に送るか選択するため、基本的には被害が少ない方を選ばれます。

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。それに2点のダメージを与える。

赤の呪文に多い点数分のダメージを与える除去呪文です。
点数分のダメージしか与えられず、破壊できるクリーチャーが狭いです。
もちろん、破壊不能や呪禁にも効かないため、黒の呪文と比べると除去性能は劣ります。
一方で、直接プレイヤーにも撃てるので相手の残りライフを詰める際にも使えるなどのメリットもあります。

クリーチャー1体を対象とする。そのクリーチャーはターン終了まで-2/-2の修整を受ける。

黒に多いマイナス修整の呪文です。
マイナス修整でタフネスが0以下になったクリーチャーは、破壊され墓地に行くので、これも除去呪文として利用できます。
通常は「~を破壊する」呪文の方が倒せるクリーチャーの範囲が広いのですが、こちらは破壊不能クリーチャーのタフネスをマイナスに修整できれば倒すことができるメリットがあります。

効果のあるタイミングについて

ここではカードに書かれている効果発動のタイミングについて解説します。

あなたのアップキープ開始時に~

アップキープとは自分のターンが始まる時のことで、マナが回復し、カードをドローする前のタイミングです。
大体自分のターンが来た時に、と解釈しておけばOKでしょう。

戦闘の開始時に~

各プレイヤーの1ターンは以下のような流れで行われています。

  • 第1メイン・フェイズ(戦闘前メイン・フェイズ)
  • 戦闘フェイズ
  • 第2メイン・フェイズ(戦闘後メイン・フェイズ)

戦闘の開始前とは、第1メインフェイズが終わり、戦闘フェイズが始まるタイミングを指します。
これが書かれているクリーチャーは、戦闘時にパワーアップする能力があることが多いです。

次の終了ステップ開始時に~

終了ステップは上記第2メインフェイズが終わったタイミングを指します。
これが書かれているカードはこのターン限定のクリーチャーが生贄に捧げられたり、このターンに条件達成していたら効果が発動するなどがあります。

ライブラリーを見るキーワード能力

占術

占術1、占術2など数字と共に書かれており、ライブラリー(山札)の上から数字の分だけカードを見ることができます(相手プレイヤーには見えない)。
見たカードは、そのまま上に置いておくか、ライブラリーの一番下に置くかを決めることができます。
次に欲しいカードをある程度選べ、有利なドローにできます。
ただし、相手のライブラリーを切り直す、切削(相手のライブラリーのトップから〇枚を墓地へ送る)、といった効果を持つカードもあり、占術後に使われると台無しになることも…。

諜報

諜報1、諜報2など数字と共に書かれており、ライブラリーの上から数字の分だけカードお見ることができます。
占術との違いは、要らないカードはライブラリーの一番下ではなく、墓地に置くことです。
敢えて強いカードを墓地に置き、墓地から戦場に出すカードを使ったりする墓地利用デッキと相性がよく、占術よりも使っているプレイヤーは多い印象です。

今回紹介したキーワード能力はほんのわずか。
ゲーム内ではまだまだメカニズムが無数にあり、全て覚えるのは大変ですが、多く使用される能力はプレイしていれば覚えていけます。
少しずつ上達しましょう!

次回の記事ではMTGに登場する5色カラーのそれぞれの特徴を紹介します。

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